東急8000系列の車側表示灯の形態分類

8000系グループの車側表示灯は、戸閉表示灯、非常警報表示灯、過負荷表示灯およびブレーキ不緩解表示灯(BC不緩解表示灯)の計4種類が存在する。

  • デハ8400形海側8409 2007-02-25 二子玉川

戸閉表示灯

戸閉表示灯は側開戸が開扉しているときに赤色に点灯する表示灯で全形式全車両に設置されている。位置は側面中央付近の種別・行先表示器の近くである。形状は17次車以前の全車両と18-1次車の組み込み車は横長、18-1次車の編成車と18-2次車以降の全車両は縦長である。15次車以前の車両は製造当初は正円形のレンズであったが、のちに16次車以降の楕円形のレンズに改造された。

8000系および8500系は9次車以前はコルゲーションが分断されていたが10次車以降は連続するようになった。

  • 9次車以前8517 2007-06-23 長津田
  • 10~17次車および18-1次車の組み込み車8534 2007-06-23 二子玉川
  • 18-1次車の編成車と18-2次車以降8539 2007-06-23 二子玉川

8090系は12-1次車から17-1次車まで現在はすべて同じ形態である。8590系(デハ8590形およびデハ8690形)は8500系と同様に縦長のレンズとなったが、8500系とは違いケースがなく直接車体に埋まっている。

  • 17次車以前(8090系全車)8088 2007-06-23 二子玉川
  • 20次車(8590系全車)8591 2007-06-23 二子玉川

詳細は不明だが一部車両に電球を使用した車両が存在する。現在、8628Fの8628・8739・8918・8862・8760・8941・8821・8528、8637Fの8637・8798、8641Fの全車、8642Fの0710・8979・0818・0718で確認している。

  • 楕円タイプ8628 2008-01-27 鷺沼
  • 縦長タイプ8637 2008-01-19 鷺沼

非常警報表示灯

非常警報表示灯は車内の非常通報ボタンが押されると橙黄色に点灯する表示灯で、全形式全車両に設置されている。位置は下り方先頭車以外は下り方車端付近で、下り方先頭車は上り方車端付近である。

  • 非常警報表示灯8810 2007-06-17 長津田検車区

過負荷表示灯

過負荷表示灯はレンズに色はつけられていないため、色は電球色だと思われる。制御装置を搭載するデハ8100形、デハ8400形、デハ8500形およびデハ8700形の上り方から見て1番目の扉から2番目の扉の間に設置されている。形状は非常警報表示灯と同じである。

ブレーキ不緩解表示灯

ブレーキ不緩解表示灯(BC灯)は8000系および8090系の中間車の上り方車端付近に設置されている。形状は非常警報表示灯と同じである。

8000系2次車以前は先頭車にも存在し、下り方先頭車は下り方車端付近と非常警報車側灯のないは側に設置されていたが、のちに撤去され現在は撤去跡が残るのみである。また、8590系に組み込まれた8090系の車両も撤去されている。

  • 8000系先頭車のBC灯撤去跡8002 2007-06-23 二子玉川
  • 8590系組込車のBC灯撤去跡8193 2007-02-18 二子玉川