未完成暫定版
概要
- 1910年度(明治43年度)
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電動客車1~8・10~17・34号の17両が導入された。認可は1~8・10~12・34号は1910-08-22、13~17号は同日だと思われるが不明である。定員40人、主電動機は25馬力2台で製造所は1~8・10~12・34号は天野車両、13~17号は不明である。34号は当初9号だったと思われる。
- 1911年度(明治44年度)
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統計では翌年度に導入された電動客車9両の内2両は本年度に導入されたことになっている。
- 1912年度(明治45年・大正元年度) 1912-04-01/1913-03-31
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1911-01-25認可の電動客車18・20~24・26・28・30号の9両および1912-10-31認可の付随客車101~104号の4両の内2両が導入された。電動客車は1910年度の車両と同じく定員40人、主電動機は25馬力2台だが製造所は丹羽工場となった。付随客車は定員40人、製造所は天野工場である。そのほか、1912-10-31認可の5t積付随無蓋貨車302~305号の内2両(統計では3両)が導入された。製造所は木下工場(営業報告書では自社)である。
1912-08-19届で電車の改番が行われており、詳細は不明だが9号から34号への改番がこのタイミングで行われた可能性がある。また、1913年3月31日に廃車届が出されているが該当車両はまったく見当が付かない。
- 1913年度(大正2年度) 1913-04-01/1914-03-31
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1912-10-31認可の5t積付随無蓋貨車302~305号の内3両(統計では2両)が導入された。製造所は木下工場である。
- 1914年度(大正3年度) 1914-04-01/1915-03-31
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1912-10-31認可の付随客車101~104号の4両の内残りの2両、1913-06-12認可の4t積電動有蓋貨車203号1両、および1913-12-26認可の電動客車35~38・40~44号の9両が導入された。付随客車は1912年度の車両と同じく定員40人、製造所は天野工場、電動有蓋貨車の製造所は木下工場、電動客車は定員46人、主電動機35馬力2台、製造所は名古屋電車製造所である。
また、1914-06-02に鉄道線が開業し開業時に1・6・8・34号の4両が、1914-12-11届出で5・7号の2両が鉄道線に移動した。そのほか1914-10-14届で付随車(客車と思われる)の改番が行われた。
- 1915年度(大正4年度) 1915-04-01/1916-03-31
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1913-12-27認可の5t積付随無蓋貨車307号1両が導入された。製造所は木下工場である。
- 1916年度(大正5年度) 1916-04-01/1917-03-31
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1916-10-14認可の6t積付随無蓋貨車308・310・311号の3両を導入した。製造所は日本車両製造である。
- 1917年度(大正6年度) 1917-04-01/1918-03-31
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1912-09-28認可の6t積付随無蓋貨車312~314号の3両を導入した。製造所は自社だが車体のみの製造で、金物類は日本車両製造および熊田鉄工場製である。
- 1918年度(大正7年度) 1918-04-01/1919-03-31
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付随無蓋貨車2両が改造され、その内の1両である303号が9月に廃車された。また、その303号の台車に貯蔵の客車車体および電装品を取り付け25号が製造され12月に導入された。製造所は丹波工場である。そのほか付随無蓋貨車の補充と思われる名古屋電車製作所製の付随無蓋貨車301・303・315号の3両が12月に導入された。
12月には電動有蓋貨車201~203号の3両が多賀鉄工所に発注した台車を取り付け付随車となった。台車と電装品の取り外しは先行して行われ、10月に導入された名古屋電車製作所製の電動客車27・31・32号の3両に台車と電装品が流用された。
- 1919年度(大正8年度) 1919-04-01/1920-03-31
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動きなし。
- 1920年度(大正9年度) 1920-04-01/1921-03-31
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上半期に名古屋電車製作所製の撒水車が導入されたほか、大正8年度上半期に発注するも電装品が届かず導入が遅れていた電動客車5両が12月に導入された。車体は名古屋電車製作所製、台車は高田商会、電装品は東洋電機製造に注文していた。
続いて名古屋電車製作所および東洋電機製造へ大正8年度下半期に発注していた電動客車5両が3月に導入された。
7月に両数不明の廃車が、9月に2両の廃車が行われた。「日本の市内電車」によれば合計5両廃車されている。
- 1921年度(大正10年度) 1921-04-01/1922-03-31
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鉄道線の笠松線にボギー電動客車4両が導入された。2両は6月、2両は9月に使用を開始した。竣功届は1921-06-13および1921-09-08に提出している。
- 1922年度(大正11年度) 1922-04-01/1923-03-31
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前年度下半期に注文していた電動有蓋貨車5両が1922-04-20に認可を受け1922-04-22届出で竣功した。自重6.5t、積載重量3t、台車および電装品は東洋電機製造へ発注した物、車体は名古屋電車製作所製である。そのほか、11月に改番が行われた。42から33への改番の可能性がある。
車両表(鉄道統計資料・電気事業要覧・土木局統計年報から作成)
出典 | 鉄道統計資料(軌道のみ) | 電気事業要覧(軌道・鉄道合計、四: 4輪車、ボ: ボギー車) | 内務省 土木局統計年報(軌道のみ) | |||||||
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年度 | 客車 | 有蓋貨車 | 無蓋貨車 | 電動客車1 | 電動客車2 | 電動貨車1 | 付随客車 | 付随貨車 | 客車 | 貨車 |
1910 | 電動17両(680人) | 4t積付随2両 | ||||||||
1911 | 電動19両(760人) | 4t積予備2両 | 四 17両 5.2t 40人 | 四 2両 4.0t 4t | なし | なし | 40-49人4輪電19 | 4t積電有2 | ||
1912 | 電動26両・付随2両(1120人) | 5t積電動2両 | 5t積付随3両 | 四 26両 5.3t 40人 | 四 2両 4.0t 4t | なし | なし | 40-49人4輪電26 40-49人4輪付2 | 5t積電有2・5t未満積付無3 | |
1913 | 電動26両・付随2両(1120人) | 4t積電動2両 | 5t積付随5両 | 四 26両 6.0t 40人 | 四 2両 5.3t 4t | 四 2両 4.0t 40人 | 四 5両 3.0t 5t | 28 | 7 | |
1914 | 33両(1374人) | 3両(12t) | 5両(25t) | 四 26両 6.0t 40人 | 四 9両 7.0t 46人 | 四 3両 5.5t 4t | 四 4両 4.0t 40人 | 四 5両 3.0t 5t | 33 | 8 |
1915 | 33両(1374人) | 3両(12t) | 6両(30t) | 四 35両 6.0~7.0t 40~46人 | 四 3両 5.3t 4t | 四 4両 4.0t 40人 | 四 6両 3.5~3.6t 5t | 33 | 9 | |
1916 | 33両(1374人) | 3両(12t) | 9両(48t) | 四 35両 6.0~7.0t 40~46人 | 四 3両 5.3t 4t | 客貨合計 13両 | 33 | 12 | ||
1917 | 33両(1374人) | 3両(12t) | 12両(72t) | 四 35両 6~7t 40~46人 | 四 3両 5.2t 4t | 客貨合計 16両 | 33 | 15 | ||
1918 | 37両(1552人) | 4両(12t) | 14両(79t) | 四 39両 6~7t 40~46人 | 客貨合計 12両 | 37 | 18 | |||
1919 | 37両(1552人) | 14両(95t) | 四 39両 6.0~6.5t 40~46人 | 客貨合計 21両 | 37 | 14 | ||||
1920 | 42両(1818人) | 3両(12t) | 14両(56t) | |||||||
1921 | 52両(2076人) | 3両(12t) | 17両(101t) | 四 48両 6.0~6.5t 40~46人 | ボ 4両 14.0t 70人 | 四 1両 6.0t 6.5t | 客貨合計 24両 | |||
1922 | 52両(2076人) | 8両(27t) | 17両(101t) | |||||||
1923 | 38両(1628人) | 8両(40t) | 17両(97t) | 四 4両 4.0t 40人 | ボ 30両 6.5~14.0t 46~70人 | 四 6両 6.5t 6.5t | 客貨合計 20両 | 38 | 25 | |
1924 | 40両(1684人) | 8両(27t) | 15両(89t) | 四 50両 6.0~6.5t 40~46人 | ボ 10両 14.0~15.0t 70~74人 | 四 6両 6.5t 6.5t | 客貨合計 24両 | |||
1925 | 48両(2147人) | 8両(37t) | 17両(102t) | |||||||
1926 | 53両(2517人) | 6両(19t) | 19両(114t) | 52 | 25 | |||||
1927 | 49両・付随4両(2517人) | 6両(25t) | 17両(101t) | |||||||
1928 | 52両・付随4両(2652人) | 6両(25t) | 17両(102t) | |||||||
1929 | 52両・付随4両(2652人) | 6両(25t) | 17両(101t) |
許認可一覧(第6回 1912年度上半期~第27回 1912年度下半期の営業報告書から作成)
提出日 | 件名 | 宛先 | 指令日 | 指令種類 |
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1911-06-19 | 付随車新設認可申請書 | 岐阜県知事 | 1912-10-31 | 認可 |
1911-12-05 | 同上追加訂正願 | 岐阜県知事 | 1912-10-31 | 認可 |
1912-04-22 | 同上追加訂正願 | 岐阜県知事 | 1912-10-31 | 認可 |
1912-05-20 | 車両検査願 | 岐阜県知事 | ||
1912-06-26 | 同上追加訂正願 | 岐阜県知事 | 1912-10-31 | 認可 |
1912-08-19 | 電車車体検査証変更願 | 岐阜県知事 | ||
1912-08-19 | 電車車体番号変更届 | 岐阜県知事 | ||
1912-10-23 | 付随車新設に関する書類訂正の儀御願 | 岐阜県知事 | ||
1912-11-04 | 付随車連結運転許可申請 | 岐阜県知事 | 1912-11-15 | 許可 |
1913-01-13 | 車両新設に付検査願 | 岐阜県知事 | ||
1913-01-24 | 付随車新設認可申請書変更の件願 | 岐阜県知事 | 1913-04-15 | 認可 |
1913-02-04 | 車両新設に付検査願 | 岐阜県知事 | ||
1913-02-19 | 付随車工事方法書中変更認可申請 | 岐阜県知事 | 1913-03-29 | 認可 |
1913-03-18 | 電動有蓋貨車新設認可申請 | 岐阜県知事 | 1913-06-12 | 認可 |
1913-03-27 | 付随客車新設に付検査願 | 岐阜県知事 | ||
1913-03-31 | 廃車届 | 岐阜県知事 | ||
1913-04-19 | (軌道)客車用手働制動機追加願 | 岐阜県知事 | 1913-06-19 | 認可 |
1913-04-21 | (軌道)付随車新設追加願 | 岐阜県知事 | 1913-09-03 | 認可 |
1913-04-26 | (軌道)電動有蓋貨車新設認可申請書追加訂正願 | 岐阜県知事 | 1913-06-12 | 認可 |
1913-06-16 | (軌道)電車車体検査証変更願 | 岐阜県知事 | ||
1913-07-28 | (軌道)付随車新設追加願 | 岐阜県知事 | ||
1913-09-05 | (軌道)車両新設に付検査願 | 岐阜県知事 | ||
1913-09-22 | (軌道)電動客車新設認可申請書 | 岐阜県知事 | 1913-12-26 | 認可 |
1913-09-29 | (軌道)車両新設に付検査願 | 岐阜県知事 | ||
1913-11-12 | (軌道)電動客車新設認可申請書中訂正願 | 岐阜県知事 | 1913-12-26 | 認可 |
1913-11-29 | (軌道)付随無蓋貨車増設認可申請書 | 岐阜県知事 | 1913-12-27 | 認可 |
1913-12-16 | (軌道)電動客車新設認可申請書追加願 | 岐阜県知事 | 1914-02-05 | 認可 |
1914-03-30 | (軌道)車両新設に付検査願 | 岐阜県知事 | ||
1914-04-04 | (軌道)電動客車新設認可申請書中訂正願 | 岐阜県知事 | 1914-06-06 | 認可 |
1914-05-29 | (鉄道)軌道車両使用認可申請書 | 内閣総理大臣 | 1914-06-04 | 認可 |
1914-06-10 | (軌道)軌道部車両除籍届 | 岐阜県知事 | ||
1914-06-10 | (軌道)軽便鉄道部車両使用認可申請 | 岐阜県知事 | ||
1914-08-01 | (軌道)車両数変更願 | 岐阜県知事 | 1915-02-02 | 認可 |
1914-10-14 | (軌道)付随車車体番号変更に付検査証変更願 | 岐阜県知事 | ||
1914-11-14 | (軌道)車両数変更に関し追申 | 岐阜県知事 | ||
1914-12-11 | (軌道)軌道車両除籍届 | 岐阜県知事 | ||
1914-12-11 | (鉄道)車両増設届 | 内閣総理大臣 | ||
1915-03-20 | (鉄道)車両に関する工事方法変更認可申請 | 内閣総理大臣 | 1915-04-06 | 認可 |
1915-05-17 | 無蓋貨車新設に付検査願 | 岐阜県知事 | ||
1916-08-12 | 付随無蓋貨車増設認可申請書 | 岐阜県知事 | 1916-10-14 | 認可 |
1917-08-04 | 付随無蓋貨車増設認可申請 | 岐阜県知事 | 1917-09-28 | 認可 |
1918-03-06 | フエンダー構造に関し電動客車工事方法書中一部変更認可申請 | 岐阜県知事 | 1918-04-24 | 認可 |
1918-06-22 | 貨車構造変更認可申請 | 岐阜県知事 | 1918-10-28 | 認可 |
1918-08-14 | 電動客車新設認可申請 | 岐阜県知事 | 1918-10-07 | 認可 |
1918-09-06 | 軌道無蓋貨車303号廃車届 | 岐阜県知事 | ||
1919-05-22 | 付随無蓋貨車構造変更認可申請 | 岐阜県知事 | 1919-08-14 | 認可 |
1919-08-16 | 付随無蓋貨車増設認可申請 | 岐阜県知事 | 1919-08-25 | 認可 |
1919-10-20 | 電動客車増設認可申請 | 岐阜県知事 | 1920-06-03 | 認可 |
1920-02-18 | 撒水車新設認可申請 | 岐阜県知事 | 1920-08-25 | 認可 |
1920-03-10 | 電動客車増設認可申請追申書同上添付図面変更願 | 岐阜県知事 | 1920-06-03 | 認可 |
1920-07-05 | 電動客車廃車届 | 岐阜県知事 | ||
1920-07-23 | 電動客車増設認可申請 | 岐阜県知事 | 1920-08-02 | 認可 |
1920-10-18 | 電動客車2両廃車届 | 岐阜県知事 | ||
1920-12-15 | 電動客車落成検査願 | 岐阜県知事 | ||
1920-12-23 | 鉄道車両車体番号変更届 | 鉄道大臣 | ||
1921-01-10 | 鉄道所属ボギー電動客車新設認可申請 | 鉄道大臣 | 1921-06-12 | 認可 |
1921-03-19 | 増設電動客車の設計一部変更認可申請 | 岐阜県知事 | 1921-08-11 | 認可 |
1921-06-13 | ボギー電動客車製作竣工届 | 鉄道大臣 | ||
1921-09-08 | ボギー電動客車製作竣工届 | 鉄道大臣 | ||
1921-12-03 | 電動有蓋貨車製作認可申請 | 岐阜県知事 | 1922-04-20 | 認可 |
1922-03-07 | 電動有蓋貨車製作認可追申請 | 岐阜県知事 | ||
1922-04-22 | 電動有蓋貨車竣工届 | 岐阜県知事 | ||
1922-04-28 | 電車車体検査証下付願 | 岐阜県知事 | ||
1922-11-08 | 車両番号変更届 | 鉄道大臣 | ||
1922-11-21 | 鉄道ボギー電動客車新設認可申請 | 鉄道大臣 | 1923-01-27 | 認可 |
1923-02-26 | 鉄道所属ボギー電動客車を軌道に運転の件認可申請 | 岐阜県知事 | ||
1923-03-14 | 鉄道ボギー電動客車を軌道に運転の件に付副申 | 岐阜県知事 |
第6回 1912年度上半期~第27回 1912年度下半期営業報告書の車両関係記述抜粋
第6回 1912年度上半期
なし
第7回 1912年度下半期
- 車両
- 1月より2月に捗り付随無蓋貨車3両を会社直営にて製作し内2両は其の筋の検査を受け使用す
- 3月中付随客車2両の組立を完成し車両検査出願中
- 物品購入及注文
- 無蓋貨車車台3台分製造方3月17日日本車両製造株式会社に注文せり
第8回 1913年度上半期
- 建設事項
- 本期間電動有蓋貨車車体1両付随無蓋貨車2両を製作し内2両は検査を受け使用し1両は目下検査出願中にあり又付随無蓋貨車車台5両(内3両は前期間注文)分を購入し内3両は検査を受け使用し2両は目下組立中にあり其の他目下注文中の有蓋貨車車体1両あり
- 電車車台及電動機並に付属品共10台分目下注文中にあり
第9回 1913年度下半期
- 建築工事>軌道部
- 前期末に於て検査出願中なりし付随無蓋貨車1両は検査を受け使用し又前期末に於て注文中なりし有蓋電動貨車1両は目下組立中にあり
- 電動機付客車5両購入し内2両は組立を終へたり
- 建築工事>軽便鉄道部
- 電動機付客車4両を購入し目下組立中にあり
第10回 1914年度上半期
- 建築工事>軌道に属する分
- 前期末に於て組立未了の電動客車3両は組立を終り使用す
- 付随客車及付随無蓋貨車各1両は目下組立中にあり
- 建築工事>軽便鉄道に属する分
- 前期末に於て組立中なりし電動客車4両は組立を終り使用す
第11回 1914年度下半期
- 建築工事>軌道部
- 10月中付随客車2両組立を了れり
第12回 1915年度上半期
- 建築工事>軌道部に属する分
- 付随無蓋貨車307号は5月中竣功に付検査を受け使用せり
第13回 1915年度下半期
なし
第14回 1916年度上半期
- 建築工事>軌道部に属する分
- 付随無蓋貨車3両の製作を日本車両製造株式会社に注文せり
第15回 1916年度下半期
- 建築工事>軌道部
- 前期末注文せし無蓋貨車3両は10月中到着せしを以て直に組み立てを了し検査を受け使用せり
第16回 1917年度上半期
- 建築工事>軌道部
- 付随無蓋貨車3両増設の為金物類を日本車両製造会社及熊田鉄工場に請負はしめ車体は直営にて目下製作中なり
第17回 1917年度下半期
- 工事概況>建築工事
- 前期来製作中なりし付随無蓋貨車3両は10月中落成せしを以て11月7日検査を受け使用す
第18回 1918年度上半期
- 工事の概況>建設に属する工事
- 客車車体3両を名古屋電車製作所に注文し9月納入せしを以て10月早々より使用すへきを見込むを以て取り急ぎ組み立て中なり尚電動有蓋貨車3両を付随車に変更すへく目下手続き中なり
- 工事の概況>修営に属する工事
- 付随無蓋貨車2両を改造し1両を廃車せり
第19回 1918年度下半期
- 工事概況>運輸>建設に属する工事
- 前期来組立中なりし電動客車3両竣工したるを以て10月7日検査を受け直に使用せり又前期廃車せし付随無蓋貨車の車台に貯蔵の客車車体並電気機装置を施し電動客車1両を増設し12月5日検査を受け使用せり
- 前期来手続き中なりし電動有蓋貨車3両を付随車に変更の件は別項認可ありたるを以て車台を大垣市多賀鉄工所に注文し12月10日組み立てを終わり同月14日検査を受け使用せり此の解除したる電気機装置及車台は前項電動客車3両に取付けたるものとす
- 付随無蓋貨車3両を名古屋電車製作所に注文し12月14日組立を終へたるを以て検査を受け使用せり
第20回 1919年度上半期
- 工事概況>運輸>建設に属する工事
- 電動客車5両を車体は名古屋電車製作所に「トラック」は高田商会に電気機装置は東洋電機製造株式会社に注文目下建造中なり
- 付随無蓋貨車3両を名古屋電車製作所に注文目下建造中なり
第21回 1919年度下半期
- 工事の概況>建設に属するもの
- 前期中名古屋電車製作所に注文し置きたる電動客車車体5両分到着したるも「トラック」其の他未着の為組立の運びに至らず
- ボギー電動客車4両電動客車5両及撒水車1両を名古屋電車製作所および東洋電機製造株式会社に注文目下建造中なり
第22回 1920年度上半期
- 工事の概況>運輸>建設に属するもの
- 前前期注文に係る4輪電動客車5両は車体及トラック到着せしも電気機未着の為組立の運に至らす又前期注文に係るボギー電動客車4両及4輪電動客車5両は未た到着せす撒水車1両は到着組立を終へ受検の上使用を開始せり
第23回 1920年度下半期
- 工事概況>運輸>建設に属するもの
- 大正8年上半期注文に係る電動客車5両及前々期注文に係る同5両は何れも組立を了し受検の上前車は12月下旬より後車は3月下旬より使用せり又前々期注文に係るボギー電動客車4両は車体及トラック其の他全部到着に付目下組立中なり
第24回 1921年度上半期
- 工事概況>運輸>建設に属するもの
- 前期未到着せるボギー電動客車4両は組立を了し試運転の結果良好の成績を得たるを以て2両は6月より他の2両は9月よりいずれも笠松線専用車として運転使用せり
第25回 1921年度下半期
- 工事概況>運輸>建設に属するもの
- 軌道所属電動貨車5両新設のため車体は名古屋電車製作所に車台及電動装置等は東洋電機製造株式会社に注文目下建造中なり
第26回 1922年度上半期
なし
第27回 1922年度下半期
- 工事概況>運輸>建設に属するもの
- ボギー電動客車新造6両分に対する海外注文品の一部到着に付組立中なり
大正12年11月30日付第3472号 軌道及鉄道抵当証書記載事項並元利支払の予算変更認可申請書
国立公文書館所蔵「軌道・美濃電気軌道・岐阜県・(大12.12.26~昭12.11.24)」請求番号:本館-3C-028-00・昭48建設77400070 より
大正12年11月 軌道財団目録変更事項並理由書
岐阜市神田町八丁目 同市今小町間及岐阜市神田町四丁目 武儀郡美濃町字尾沢間軌道財団目録変更事項書
種類 | 形式 | 記号番号 | 製造所名 | 製造年 | 定員 | 両数 | 所属器具機械 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
電動車 | 4輪車 | 2、3、4、10、11、12 | 東京 天野工場 | 明治43年 | 40人 | 6 | 25馬力電動機2 サーキットブレーカー2 コントローラー2 抵抗器4 アレスター2 フェンダー2 電灯装置一式 其の他一切 |
同 | 同 | 18、20乃至24、26、28、30 | 京都 丹羽工場 | 同45年 | 40 | 9 | 同 |
同 | 同 | 35乃至38、33、40、41、43、44 | 名古屋 名古屋電車製造所 | 大正3年 | 46 | 9 | 35馬力電動機2 サーキットブレーカー2 コントローラー2 抵抗器4 アレスター2 フェンダー2 電灯装置一式 其の他一切 |
同 | 同 | 27、31、32 | 同 同 | 大正7年 | 46 | 3 | 同 |
同 | 同 | 25 | 京都 丹羽工場 | 同年 | 40 | 1 | 25馬力電動機2 サーキットブレーカー2 コントローラー2 抵抗器4 アレスター2 フェンダー2 電灯装置一式 其の他一切 |
同 | 同 | 50、55乃至58、60 | 名古屋 名古屋電車製造所 | 大正9年 | 46 | 6 | 40馬力電動機2 サーキットブレーカー2 コントローラー2 抵抗器4 アレスター2 フェンダー2 電灯装置一式 其の他一切 |
付随車 | 同 | 101、102 | 東京 天野工場 | 同 | 40 | 2 | 電灯装置一式 |
同 | 同 | 103、104 | 同 同 | 同3年 | 40 | 2 | 同 |
種類 | 形式 | 記号番号 | 製造所名 | 製造年 | 定員 | 両数 | 所属器具機械 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
電動車 | 4輪車 | 2、3、4、10、11、12 | 東京 天野工場 | 明治43年 | 40人 | 6 | 25馬力電動機2 サーキットブレーカー2 コントローラー2 抵抗器4 アレスター2 フェンダー2 電灯装置一式 其の他一切 |
同 | 同 | 18、20乃至24、26、28、30 | 京都 丹羽工場 | 同45年 | 40 | 9 | 同 |
同 | 同 | 35乃至38、40乃至44 | 名古屋 名古屋電車製造所 | 大正3年 | 46 | 9 | 35馬力電動機2 サーキットブレーカー2 コントローラー2 抵抗器4 アレスター2 フェンダー2 電灯装置一式 其の他一切 |
同 | 同 | 27、31、32 | 同 同 | 大正7年 | 46 | 3 | 同 |
同 | 同 | 25 | 京都 丹羽工場 | 同 | 40 | 1 | 25馬力電動機2 サーキットブレーカー2 コントローラー2 抵抗器4 アレスター2 フェンダー2 電灯装置一式 其の他一切 |
付随車 | 同 | 101、102 | 東京 天野工場 | 大正9年 | 40 | 2 | 電灯装置一式 |
同 | 同 | 103、104 | 同 | 大正3年 | 40 | 2 | 同 |
種類 | 形式 | 記号番号 | 製造所名 | 製造年 | 定員 | 両数 | 所属器具機械 |
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付随有蓋車 | 4輪車 | 201、202 | 東京 天野工場 | 明治43年 | 重量4屯000 容量400立方呎 | 2 | |
同 | 同 | 203 | 岐阜 木下工場 | 大正3年 | 〃4屯000 〃400立方呎 | 1 | |
付随無蓋車 | 同 | 302 | 同 同 | 同2年 | 重量5屯000 | 1 | |
同 | 同 | 304乃306 | 同 同 | 同 | 〃5屯000 | 3 | |
同 | 同 | 307 | 同 同 | 大正4年 | 〃5屯000 | 1 | |
同 | 同 | 308、310、311 | 名古屋 日本車両製造株式会社 | 〃5年 | 〃6屯000 | 3 | |
同 | 同 | 312、313、314 | 当会社工場 | 〃6年 | 〃6屯000 | 3 | |
同 | 同 | 301、303、315 | 名古屋 名古屋電車製造所 | 〃7年 | 〃6屯000 | 3 | |
同 | 同 | 316乃至318 | 同 同 | 〃8年 | 〃6屯000 | 3 | |
電動有蓋車 | 同 | 601乃至605 | 同 同 | 〃11年 | 重量3屯000 容量5屯500立方呎 | 5 | 50馬力電動機2 サーキットブレーカー2 コントローラー2 抵抗器4 アレスター2 フェンダー2 電灯装置一式 其他一切 |
種類 | 形式 | 記号番号 | 製造所名 | 製造年 | 定員 | 両数 | 所属器具機械 |
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付随有蓋車 | 4輪車 | 201、202 | 東京 天野工場 | 明治43年 | 重量4屯000 容量400立方呎 | 2 | |
同 | 同 | 203 | 岐阜 木下工場 | 大正3年 | 同4屯000 同400立方呎 | 1 | |
付随無蓋車 | 同 | 302 | 同 同 | 〃2年 | 重量5屯000 | 1 | |
同 | 同 | 304、305、306 | 同 同 | 同 | 同5、000 | 3 | |
同 | 同 | 307 | 同 同 | 大正4年 | 同5、000 | 1 | |
同 | 同 | 308、310、311 | 名古屋 日本車両製造株式会社 | 〃5年 | 同6、000 | 3 | |
同 | 同 | 312、313、314 | 当会社工場 | 〃6年 | 同6、000 | 3 | |
同 | 同 | 315、301、303 | 名古屋 名古屋電車製造所 | 〃7年 | 同6、000 | 3 | |
同 | 同 | 316乃至318 | 同 同 | 〃8年 | 同6、000 | 3 |
岐阜市神田町八丁目 同市今小町間及岐阜市神田町四丁目 武儀郡美濃町字尾澤間軌道財団目録記載事項変更理由書
- 8 客車
- 旧事項電動車記号番号40乃至44の内42は33と改む
- 電動車記号番号50、55乃至58、60の6両は輸送上必要に付増加す
- 9 貨車
- 電動有蓋貨車記号番号601乃至605の5両を増加す
鉄道財団目録変更事項書
種類 | 形式 | 記号番号 | 製造所名 | 製造年 | 定員 | 両数 | 所属器具機械 |
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電動車 | 4輪車 | 1、5、6、7、8、34 | 東京 天野工場 | 明治43年 | 40 | 6 | 25馬力電動機2 サーキットブレーカー2 コントローラー2 抵抗器4 アレスター2 フェンダー2 電灯装置一式 其他一切 |
同 | ボギー車 | 自501 至504 | 名古屋 名古屋電車製作所及米国ブリール会社 | 大正10年 | 70 | 4 | 50馬力電動機2 サーキットブレーカー2 抵抗器一式 アレスター1 フェンダー2 シーレスパラレルコントローラー2 エーヤブレーキ電灯装置一式 其他一切 |
種類 | 形式 | 記号番号 | 製造所名 | 製造年 | 定員 | 両数 | 所属器具機械 |
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電動車 | 4輪車 | 1、5、6、7、8、34 | 東京 天野工場 | 明治43年 | 40 | 6 | 25馬力電動機2 サーキットブレーカー2 コントローラー2 抵抗器4 電灯装置一式 其他一切 |